アノオト

2014.03.02

1コのスピーカーから広がる音楽のエキス。モノラルだけど十分に、リッチです

スピーカーと言えば左右に1つずつというのが基本形。1ボディにLRのユニットを組み込んだスピーカーもありますが、ともあれステレオフォニックなシステムこそがベーシックです。

そこをあえてモノラルスピーカーという形で勝負を仕掛けてきたのが「Olasonic TW-BT5」。たまご型スピーカーで有名なオラソニックがリリースした、Bluetoothスピーカーです。

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バッテリーの持続時間は約6時間。USBモバイルバッテリーで充電しながら駆動することもできたので、キャンプのときも使えそう。ボリュームはかなり大きめにセット可能。低域の音圧も過不足なし。10畳くらいの部屋ならこれ1台でも部屋中に音を届けられますね。

アタマの部分のNのマークがありますがそうなんです、NFCに対応しているんです。一部のAndroidスマートフォンとはタッチ一発でペアリングできます。

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スピーカーユニットの真正面には太めのバーがあります。これを横から覗いてみると…裾広がりの山のような形のパーツがついていますよ?

実はこれ、音を拡散するための部品、ディフューザーなんですよ。音も光などと同様に、モノにぶつかれば跳ね返ります。その性質を利用して、ディフューザーでスピーカーユニットが発した音を左右に広げているんです。実際に聴いてみると…180度は無理か…。音がくすんでる。でもスピーカーから160度くらいのエリアなら常に同じ音色を聴けますね。

常にスピーカーの正面から音を聴くなら、聴けるなら、そりゃーステレオスピーカーのほうがGOOD。でもキッチンで料理中とか、読書してるときとかのBGMってステレオイメージの再現性にこだわらないですよね? 「Olasonic TW-BT5」の狙いはそこなのでしょう。1機でも広範囲に音をちりばめられるその性格は「ながら聴き」用にぴったり。コンパクトで1ボディのバッテリー内蔵型Bluetoothスピーカーだから設置場所も困りません。

エネルギーバランスは中域が中心。そして中高域のクリアさは特筆すべき。ボーカルの声に実像感があるんです。発音もよし。これ、語学CDの再生用にもいいなあ。長時間のヘッドフォン・イヤフォンリスニングが苦手な方でも安心して使えそう。

中域に力があるから、ボリュームを絞ってもボーカル曲の楽しさが伝わってきます。ベランダでぼーっとしたいとき、トイレに長居したいときにも連れていきたくなる感じ。リスニングシーンを広げてくれるいいスピーカーですよ。

Olasonic TW-BT5[オラソニック]

この記事をかいた人: 武者良太

モノ系情報をお届けしているいちライター。紙媒体ではモノマガジンなど、WEBではギズモードなどで活動中。音楽出版社のヘッドフォンブックにも参加している。