アノオト

2014.02.23

レンタル楽器でバイオリンを習いはじめ、3ヶ月経って変わったこと/良かったこと

140221Violin

最近、私の知り合いが楽器を始めたらしく、どうも毎日楽しそうなのです。その彼女は「はじめて3ヶ月経ったけど、楽器って気軽にはじめられるし、お金もそれほどかからないんだよ」と教えてくれました。もう少し詳しく話を聞いてみると、趣味として楽しむのなら楽器ってずっとハードルが低いことなのかもと思えてきました。

仮に「弦子さん」として、彼女の体験談をまとめながら、その理由を紹介します。

■弦子さんがバイオリンをはじめたきっかけ

もともとエレクトーンを習っていた弦子さん。いまでも多少は弾けるそうですが、披露する機会もなく、弾くためのモチベーションが見つからない状態だったといいます。でも、また楽器がやりたい、誰かと「合奏がしたい」と思った弦子さんは、以前から憧れがあったオーケストラへ入りたいと考えるようになりました。

オーケストラに所属する友人に「バイオリンなら人数が必要だから入りやすいのでは?」とアドバイスをもらい、弦子さんは演奏する楽器をバイオリンに決めます。

■レンタル楽器+個人レッスンで低コストにはじめてみた

目をつけたのは、月額制で料金を支払う「レンタル楽器サービス」。弦子さんはヤマハミュージックジャパンが運営する「音レント」で中古バイオリンを借りました。レンタルの良いところは「購入するより初期費用がかからず、借りた楽器が肌に合わなくても辞めやすいこと」だといいます。

また、同時にレッスンも受けることに。さまざま見学をした結果、講師にマンツーマンで指導を受け、その都度にお金を払う「個人レッスン」を選びました。「グループレッスンは休んでしまうと月謝がもったいないし、追いつけなくなる。仕事が遅くなったり急用が入りがちな私には融通のききやすい個人レッスンが向いてたんです」と弦子さん。オンラインレッスンも検討しましたが、「弾く姿勢」や「力の入れ方」から教わるのが大切と考え、まずは対面式のレッスンを選んだそうです。

■練習場所は会社、カラオケボックス、オーケストラ(!)

レッスン以外の練習場所は、早朝や土日の会社、カラオケボックス、公園を利用。「うちは人数が少なくてゆるい会社だから」と弦子さんは言いますが、まずは朝に一曲弾いてから仕事なんて、ちょっと優雅な気持ちになれそうですよね。

そして、弦子さんのすごいところは、実際にオーケストラへ入ってしまったこと。ネットで見つけた、自分の好きな作曲家の楽曲を演奏するアマチュアオーケストラに、思い切って籍を置いたのです。「初心者でも大丈夫だよ!」の言葉に乗せられたと笑いますが、練習にも熱が入り、好きな曲が目標なのでモチベーションを高く保てているようです。

さて、ここで月額の費用をザックリまとめてみます。約3500円のレンタルバイオリン、1時間5000円で月2~4回のレッスン、約1000円のメンテナンス用品、2000円のオーケストラ会費。これらに演奏会の会場費、楽譜代などが加わります。毎月約2万円~3万円の出費に収まるそう。一般的な趣味のレベルといえるのではないでしょうか。

■バイオリンをはじめて変わったこと

弦子さんに、これまでで「良かったこと」「変わったこと」を聞いてみました。

  • 休みの日も「練習しよう!」と思うので退屈しなくなった
  • 上手な人を見ると刺激になり、「教わる楽しみ」が増えた
  • 練習以外にもオーケストラの人たちとTwitterなどで交流し、交友関係が広がった
  • YouTubeで演奏を見たり、知っている曲を聴いたりすると、「バイオリンを弾く」視点でも楽しめるようになった
  • 弦子さんにオススメの動画を尋ねると、「最近では服部百音ちゃんっていう少女バイオリニストの英才教育ぶりを取り上げたのがすごかった!演奏や練習法はもちろんだけど、レベルの高い人はここまで考えているんだとか、表現力ってなんだろうとか、いろいろ考えられるんですよ」。

    ■楽器をはじめる環境は整っている

    弦子さんの話を聞くに、必ずしも高い楽器を「買う」必要もなく、スケジュールの都合でレッスンスタイルを選べ、YouTubeなどを使えば独学レッスンもできる。弦子さんのように「オーケストラならバイオリンが入りやすいから」というように目標から楽器を決めてもいい。なんだ、楽器をやってみるのはそれほど大げさでもないし、もっと気楽なのかもと思えました。

    アノオトでも紹介した自宅で気軽に音楽レッスンが受けられる「muty」をはじめとしたオンラインサービスも最近は盛ん。つまり、楽器をはじめるには費用も、環境も、グッとハードルが下がっているんです。

    ほとんど「英会話」と同じような感覚で、スキルとして1つくらいは楽器ができるとよいのかもしれませんね。音楽が国境を超えるなら、なおさらに。

    [Photo by midiman

    この記事をかいた人: 長谷川賢人

    編集者、ライター。中学生でネットラジオを配信、高校生は放送部に所属、大学生でピュアオーディオに足を踏み入れ、社会人になって声優に熱を上げるなど、「音」まわりはずっと好きなこと。現在、ウェブメディアで働く傍ら、個人ブログ「wlifer」も運営中。