アノオト

2013.11.25

Mac用のAudioUnitプラグインの開発は大変である

YMCKは、Mac用AudioUnitプラグイン「Magical 8bit Plug」を公開している。ちゃんとしたアクセス解析などをとっていないので詳細は不明だが、どうやら世界中のけっこうな数の人に使ってもらえているらしい。ありがたいことです。

さて、そんなMagical 8bit Plugだが、開発はけっこう大変だった。

そもそもMac用のソフトの開発自体不慣れだったということもあるが、何より難儀だったのが「情報が少ない」ということだ。SteinbergVSTVirtual Studio Technology)であれば、昔からある規格だし、参入パーティーも多いので、どうやらいろいろ開発者情報もあるようだが、AppleのAudioUnitは基本Mac専用(一応Windowsへの展開も考えて作られているようだが…)のせいか開発者が少ないようで、先行事例やよくあるトラブル、実装のポイントなどの情報が雀の涙ほどしか集まらない。もちろん、まとまった書籍などもほぼなく、洋書含めて調べてもほぼ何も出てこなかった。

以上はMagical 8bit Plugを開発していた7~8年前なので、その当時の話であるが、現在もこの状況はほとんど変わっていないようだ。今、軽く調べた所、洋書は1~2冊あるが、和書は相変わらず皆無の様子(iOSの方のCoreAudioの本は、和書が辛うじて1冊あった)。僕の検索能力の低さを割り引いても、「各所からいろんな本が出ている」という状況でないのは確かだろう。しかも、最近は開発キットに付属しているサンプルコードが壊れているようで、そもそも入り口からシャットアウト状態である。

CoreAudio/AudioUnit自体は良い規格だと思うので、ぜひAppleさんには頑張ってもらいたいものです。

この記事をかいた人: 除村武志

慶応義塾大学理工学研究科計測工学専攻修了。8bitミュージックユニット「YMCK」の作詞・作曲・サウンドプロデュース担当として米国・スウェーデン・オランダ・フランス・タイ・韓国・台湾など各国で国際的なフェスやイベントに出演。iOS/MacOSアプリ開発も行い、MacOS用AudioUnitプラグイン「Magical 8bit Plug」は世界中で愛用されているほか、iOS楽器アプリ「YMCK Player」もライブパフォーマンス用ツールとして評価が高い。