アノオト

2014.08.01

人気投票Topの理由は?安室奈美恵の「Love Story」が女子に支持される理由を歌詞から考察

安室奈美恵さんのバラードベストアルバム『Ballada』は、ファン投票で収録曲を決めたそうです。安室さんのファンは女性が多いと言います。ファン投票の結果は、女性の価値観を表しているのではないでしょうか。

さて、そんな彼女のバラード曲の中で、人気第二位は「CAN YOU CEREBRATE ?」です。この曲を聴いたことがない人はいないですよね。結婚して愛する人と共にいられる幸せを歌っています。

では、最も支持されたバラード曲は何か。それが「Love Story」です。その結果に、私は非常に納得しました。

少し話しは飛ぶようですが、現代女性は、しばしば「結婚か仕事のどちらか」を選択するよう迫られ、苦悩します。恋人から結婚の条件で仕事を辞めることを求められることもあれば、物理的に両立できないこともあります。そして、結婚か仕事のどちらか一方を選んだ後、選ばなかった一方に対する思いが完全に消えないものです。安室ファンの女性の多くも、そんな経験をしているはずです。

そして「LOVE SRORY」に登場する女性は、愛する人ではなく自分の道を選んでいます。つまり「仕事を選んだ女性」の心の中が歌われているのです。

歌詞の中でも、以下の部分に自分を重ねた女性は多かったはずです。

 

Now I’m grown

欲しい物は手にしたけど かわりに

I know

あなたがくれる永遠も笑顔も手にできない  baby

誰よりもきっと愛しているけど選んだこの道を歩いていこう

生まれ変わっても愛し続けるけど一緒にはいられないもう〜

 

この歌詞から「愛した男性と一緒にいる幸せ=結婚」か「自分の欲しいもの=仕事」を選ばなければいけない状況で、仕事を選んだという場面が連想できます。

例えば、A男とB子カップル。海外転勤が決まったA男。バリキャリウーマンB子。結婚を意識して付き合ってきた二人。この状況ではおそらく、B子が仕事を辞めてA男の海外転勤に伴うという流れになるのが一般的。でも、B子には、頑張ってきた仕事があるのです…。

一昔前なら「仕事は結婚までの腰掛け」という女性が多く、結婚か仕事かなんて迷わず、当然に結婚を選べばよかった。でも、今は「働く自分」「自分の仕事」を大切にする女性が増えています。

自分の信じる道(仕事)のために、愛している男性を選ばないという選択をした女性が多いからこそ、「Love Story」が、ファンが選ぶバラード曲、第一位なのではないでしょうか。

現代女性の誰もが「結婚より仕事」という価値観を持っているとは言えませんが、「結婚より仕事を選び、苦悩する」女性が多くいるという点は、「女の幸せは結婚」という価値観が薄れ、悩みながらも自分らしく生きていきたいという、女性の価値観の変化が見て取れます。

仕事か結婚かを選ばなければいけないのは、常に女性です。ラブストーリーの最終回のような、甘ったるい現実は望みませんが、生き方の選択で悩んだり苦しむのは、多くの場合女性だということに不平等感を感じずにはいられません。でも、だからこそ女性が強くなるのだと思います。

Photo by kndynt2099

この記事をかいた人: 岡田愛香

銀ホスライター・コラムニスト。銀座の老舗クラブで磨いたコミュニケーション術&営業テクニックを紹介。恋愛・結婚・出産など女性の身近な問題を研究し「今よりちょっとだけ人生を豊かにする方法」を提案。