アノオト

2014.07.19

【研究】植物は自分が食べられる音も聞こえている!?

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2014年7月2日付の「Oecologia」誌オンライン版に、「植物は自分が食べられる音を聞き分ける」という研究結果が発表されました。

ミズーリ大学の植物学科の研究チームによると、アブラナ科のシロイヌナズナとモンシロチョウの幼虫を使って、まず、モンシロチョウ幼虫が葉を食べる振動音を録音しました。その後、シロイヌナズナを2つのグループに分け、1つのグループには2時間分の振動音を聞かせ、もう1つのグループは静かな環境に置いたのだそう。

その結果、幼虫が葉を食べるときの振動音を聞かされた方のシロイヌナズナは、静かな環境に置かれていたシロイヌナズナよりも、防虫効果のある辛み成分を含む油を多く分泌しました。

これは、天敵に対する防御反応とのこと。つまり、「自分が食べられる音を聞き、防御をしている」と考えられます。

ちなみに、シロイヌナズナを食べない虫や風の音などで実験を行った結果、この防御反応は見られなかったとのこと。また、同じ周波数の虫の鳴き声を聞かせても、同様に反応はなかったのだそうです。

この結果から、シロイヌナズナは自分の天敵の音を聞き分けているということがわかりました。

今回の実験結果は、特定の植物での実験でしたが、このことは他の植物でも実証できる可能性があると研究チームは予想し、他の植物でも実験を続けるとのこと。

「植物は自分が食べられる音を聞き分ける」

今後、これらの植物の能力を利用して、防虫作用を引き出したり、防虫剤に応用したりすることができるかもしれません。

Photo by ADD

[via Mail Online

この記事をかいた人: 林美由紀

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。モノを書く以外にも、イラストレーターと合同でカフェでの作品展示など、形にとらわれない創作活動も。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。子はボウズ2人。